話の種

新聞やテレビ、雑誌などで、興味深かった記事や内容についての備忘録、感想、考察

「話の種」索引

「話の種」索引

(世界・政治・経済)

権威主義と民主主義 (23/06/05)
政治体制について (23/06/11)
なぜ戦争を繰り返すのか (23/06/27)
台湾は中国の領土だった? (23/09/24)
朝鮮半島の歴史(略史) (23/09/29)
「国家」(成立要件と現況) (23/09/24)

パレスチナ問題 (23/10/14)
ウクライナ問題 (23/10/17) 
米欧のダブルスタンダード (24/08/29)
 トランプ/ゼレンスキー会談 (25/03/10) 
 国境の決め方(ChatGPTより) (25/03/10)
 「世界10大リスク2026」(26/01/16)
イラン戦争について(誰が正しいのか)(26/04/13)
イラン戦争について(なぜ解決が難しいのか)(26/04/13)
イラン戦争の背景と日本(26/07/02)

国際司法裁判所(ICJ)と国際刑事裁判所(ICC) (25/03/16) 

民主主義とは(ChatGPTより) (25/01/23)
民主主義の危機(ChatGPTより) (25/01/23)
退潮する民主主義 (26/01/04)
理念なき政治・社会 (26/01/04)
ポピュリズムについて(26/04/22)
社会の右傾化(朝日新聞書評欄より) (26/09/24)

韓国の反日感情について (24/06/18)
戦後賠償の日独比較(Use:ChatGPT) (24/06/20)
親日の台湾と反日の韓国(Use:ChatGPT) (24/06/20)

トランプ人気について (24/03/18)
「もしトラ」について (24/03/25)
「またトラ」で思うこと(24/11/11)
トランプ政権ふたたび(天声人語)(25/01/28)
トランプは支離滅裂(25/03/12)
トランプの関税政策について(ChatGPTより)(P1)(25/04/08)
トランプの関税政策について(ChatGPTより)(P2)(25/04/08)
トランプは何故支持され続けているのか(ChatGPT)(25/10/18)
トランプに対するアメリカ人と日本人の感覚の違い(ChatGPT)(25/10/18)
今年も続くトランプの横暴(26/1/27)
トランプの暴言(放送禁止用語)(26/04/10)
それでもトランプを支持する人達(26/4/14)

高市自民党政権圧勝、中国が後押し・・ (26/2/11)
高市首相について(悪口)(26/04/10)
高市バブル いつまで? (26/06/28)
国旗毀損罪について (26/07/09)
高市政権の愚策(日本経済新聞)

皇室典範改正問題 (26/07/05)
皇位継承問題 森議長発言の矛盾 (Gemini)(26/07/05)

腹が立つ事、腹が立つ輩たち (23/08/22)
政治とカネについて (24/05/21)
政治不信と政治家の資質 (24/06/07)
鹿児島県警問題にみる権力と報道の問題点 (24/07/07)
権力にしがみつく人たち(「天声人語」を読んで) (24/07/13)
内部告発と権力と組織 (24/07/19)
アベノマスク判決で思うこと (25/06/10)
政治家の言葉 (26/05/02)
政治家とは(ChatGPT) (26/08/07)
森友問題について (26/08/07)

最高裁が旧優生保護法に違憲判決 (24/07/14)
検察が自民党裏金問題で不起訴処分 (24/07/14)
国家機関と人事制度/任命権者 (24/07/15)
裁判について (24/07/16)
大川原化工機の冤罪事件について (25/06/21)
袴田事件(冤罪事件)について (25/07/06)
袴田事件(ChatGPTの回答) (25/07/06)
最近報道された2つの冤罪事件について (25/07/22)
再審請求と国家賠償について (25/07/22)
大川原加工機事件のその後(26/1/17)
山上被告の判決について (26/02/13)
日野町事件(冤罪事件)について (26/04/04)
日野町事件、再審無罪へ (26/06/28)
松橋事件について (26/08/07)

失われた30年 (23/08/17)
年功序列と成果主義 (23/08/14)
正規雇用と非正規雇用 (23/08/20)
景気関連の各種統計データ (23/08/20)
戦後日本経済史年表 (23/08/24)

新自由主義とは及び問題点 (26/09/24)
新自由主義(朝日新聞書評欄より) (26/09/24)

トヨタの最高益決算について思うこと (24/05/11) 
企業の好決算と問題点 (24/05/18) 
人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか (24/05/31)
日本の労働生産性はなぜ低いのか (24/05/31)
日本の労働生産性はなぜ低いのか(2) (24/12/05)

半導体の製造工程と日本の関連企業 (23/12/08)
半導体業界の構図と企業 (24/04/28)
半導体について (23/12/08)
半導体の製造工程 (23/12/08)

(社会・文化・科学)

社会の閉塞感と同調圧力 (23/05/15)
価値観と同調圧力 (23/08/03)
オリンピックの若者たち (24/08/30)
豊かさと貧しさ (25/06/04)
クマ被害と現行法(ChatGPT)(25/10/21)
絶対「謝らない人」(本)(25/12/31)
「考察する若者たち」(本)(26/01/16)
人の言動を決める価値観の構成要素(26/07/02)

世界の三大宗教について (23/08/10)
キリスト教徒の神への信仰と進化論 (23/08/10)
イスラム教の戒律の厳しさと過激な行動 (23/08/10)
仏教の理念と温厚な理由 (23/08/10)
仏教の仏様と神様について (26/03/20)
日本の仏教の宗派と仏像 (26/03/20)
仏教について(補足) (26/03/20)

日本人の国民性(他者を思う心)(25/07/17)
「日本人らしさ」はなぜ生まれたのか?(NHK)(26/03/16)
なぜ「神さま、仏さま」なのか?(NHK)(26/03/16)
狩猟民族と農耕民族(26/04/22)
日本独特の文化 (ChatGPT) (26/07/02)

SNSと若者と選挙 (24/07/21)
選挙とSNS(24/11/16)
分断社会(Use:ChatGPT)(24/11/16)
選挙とSNS(2)(24/11/19)
選挙とSNS(3)(24/11/22)
SNSについて(Use:ChatGPT)(24/11/30)
石丸新党(天声人語)(25/01/29)
選挙と民意(25/06/06)

SNSが凶器と化す(25/01/30) 
SNSによる誹謗中傷について(ChatGPTより)(25/02/01)
SNSにハマる理由(心理)(25/02/02)
SNSと思考力の低下(Use:ChatGPT)(25/02/03)
市民(理性)と大衆(感情)(25/03/14)
兵庫県知事問題について(25/03/22)
立花孝志 逮捕(25/12/30)
斎藤知事 不起訴(Use:ChatGPT)(25/12/30)
SNSの問題点(再考)(26/01/12)

詐欺メールについて(26/09/22)
詐欺メールの見分け方(チェックポイント)(26/09/22)
詐欺メールの見分け方(注意と補足)(26/09/25)

混迷の時代を考える(2025年年頭所感)(25/01/20) 
群集心理(NHK「100分de名著」より)(25/01/20) 
群集心理(ChatGPTより)(25/01/20) 

同性婚について (23/06/23)
LGBT及び性同一性障害について (23/06/23)

男らしさと女らしさ(「声」「天声人語」) (23/06/23)
女性はしたたか(「折々のことば」) (24/06/03)
女性ことばについて(「女ことばってなんなのかしら?」) (23/07/08)
女らしさについて(「女らしさは誰のため?」) (23/09/08)
女らしさ(「風の盆」を見て) (23/09/07)
女性の浴衣姿と祭りの踊り(「山鹿灯篭祭り」を見て) (24/09/02)
女性の浴衣姿について (24/09/04)
女性の強さはどこから来るのか(ChatGPT)(26/02/13)

*My Blog: 「男と女」

外国語教育について(「声」) (23/06/20)
英語の発音(カタカナ英語) (24/07/05)

和製英語 (24/07/05)
和製漢語 (24/07/05)

死について(「声」) (23/08/28)
人生の目的 (23/08/28)
「草枕」の冒頭文について(人間関係) (23/09/18)

紫式部とその時代(人物) (24/05/17) 
紫式部とその時代(制度) (24/05/17) 
平安時代の女性文学と日記  (24/05/17) 

人類の進化とウィルス (23/05/13)

ChatGPTについて (23/08/21)
ChatGPTとの対話 (23/08/20)
新・ChatGPTとの対話(25/04/29)
新・ChatGPTとの対話(2)(25/12/29)
新・ChatGPTとの対話(恋愛)(25/10/19)
ChatGPTの間違いと謝罪(25/12/26)

(軽い話題・ショートコメント)

町名の読み方(「ちょう」か「まち」か)(総合面) (23/05/18)
オスの悲しき性(さが)(社会面) (24/09/13)
消えゆくブログサイト(経済面)(25/11/08)

若者言葉(「天声人語」) (23/06/11)
若者とスマホ(「天声人語」) (23/10/17)
「整理」(益田ミリ)(「くらし」) (23/08/17)
「先生」という呼称について(「声」) (24/05/20)
文章を削る(「天声人語」) (24/09/06)
スマホ依存(「天声人語」「声」) (24/09/22)

心遣いと感謝の気持ち(「ひととき」「声」) (24/09/05)
ちょっとしたいい話(「声」) (24/12/02)
ちょっとしたいい話(2)(「声」)(26/1/17)
ちょっとしたいい話(3)(「パンドラの憂鬱」)(26/1/27)
冬季五輪2026女子フィギュアスケート(「パンドラの憂鬱」)(26/03/03)
ちょっとしたいい話(4)(朝日新聞社会面) (26/09/24)

ちょっとした話(「声」) (26/05/02)
ちょっとした話(2)(「声」) (26/09/24)

母親の面影(「男のひといき」) (24/09/03)
母の気持ち(「ひととき」) (24/09/03)
母親とは(「天声人語」) (24/09/04)
ガッツ石松と母親(「天声人語」) (26/06/28)

投稿サイト「パンドラの憂鬱」より (23/08/03)
日本は男尊女卑の国?(「パンドラの憂鬱」) (23/09/18)
現金主義の日本とドイツ(「パンドラの憂鬱」) (24/06/12)
「蛍の光」について(「パンドラの憂鬱」) (24/07/01)


*My HP: 「Web喫茶店ひまつぶし 話のタネ」

 

詐欺メールの見分け方(注意と補足)

「詐欺メールの見分け方」(注意と補足)


先に「詐欺メールの見分け方(チェックポイント)」について述べたが、注意点として下記補足しておく。

どういうことかというと、別掲「詐欺メールの見分け方(チェックポイント)」のところでは、メールのヘッダーの中にある「Authentication-Results」(SPF/DKIM/DMARC)をチェックポイントとして掲げたが、これがpassだったとしても詐欺メールではないとは言い切れないということ。
つまり、「詐欺メールでもプロバイダーのチェックをすり抜け普通に受信箱に届くことがある」ということ。

例えば、昨日当方下記のようなメールを受信した。
当方これを見てすぐに詐欺メールだと分かったが(発信者(として名前が記載されている)「ETC利用照会サービス」にはメールアドレスの変更をしており、またメール内容も明らかに詐欺メールと分かるものだったので)、ここでの問題は「Authentication-Results」(SPF/DKIM/DMARC)が全てpassだったということ。また他の部分でもpassしているところがあり、このことについてChatGPTに質問したところ回答は次の通り。

*要するに結論としては、必要なのは「Authentication-Results」の他に「メールの内容」「アドレス情報」「リンク先」など、これら全ての要素をチェックする必要があるということ。


(メールの内容)

quote
【ETC利用照会サービス】ご返金に関する重要なお知らせ

いつもETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、システムの料金計算処理においてエラーが発生し、過去の通行料金の一部に過剰請求が確認されました。
つきましては、対象期間中の過剰ご請求分に関するご返金のお手続きをご案内いたします。

【ご返金額】 14,860円
【受付期限】 2026年09月27日 終日まで

※ 上記期限内にお手続きが完了しない場合、ご返金対応をいたしかねる場合がございますのでご注意ください。

▼ 返金受取口座の指定はこちら
https://www.etc-meisai.jp/refund/Z0JjSiLMnkTdObcSdtfkVW3d 

ETC利用照会サービス事務局
unquote


(ChatGPTの回答)

このメールは、ヘッダーを見てもETC利用照会サービスを装ったフィッシングメールと判断してよいと思います。

しかも今回のポイントは非常に興味深く、以前のメールのような「SPF/DKIM/DMARCが失敗している偽装メール」とは違って、今回はSPF・DKIM・DMARCがすべてpassしている。しかし、それでも正規メールではありません。

ETC利用照会サービス自身も現在、「ご利用料金の返金」に関する不審メールが継続して確認されているとしており、今回のメールの内容はまさにその類型です。公式サイトは、正規の配信元を admin@ml.etc-meisai.jp と明記しています。

1. まず、Authentication-Resultsの意味

今回の核心部分はここです。

[Authentication-Results]:
 [spf=pass smtp.mailfrom=gmhao.xtlslh.com]
 [dkim=pass header.d=gmhao.xtlslh.com]
 [dmarc=pass header.from=gmhao.xtlslh.com]

つまり、次のようになります。

認証    結果    実際に認証されたドメイン
SPF    PASS    gmhao.xtlslh.com
DKIM    PASS    gmhao.xtlslh.com
DMARC    PASS    gmhao.xtlslh.com

ここで非常に重要なのは、「認証に成功した」=「ETC利用照会サービスのメールである」ではないということです。
認証が証明しているのは、gmhao.xtlslh.com というドメインの正当な送信者として、このメールを送ることが認められている、ということです。

2. なぜ詐欺メールなのに全部PASSできるのか

答えは簡単で、攻撃者が「gmhao.xtlslh.com」という自分のドメインを使ってメールを送っているからです。

今回の構造を簡略化すると、
[攻撃者] → [gmhao.xtlslh.com] → [SPF PASS/DKIM PASS/DMARC PASS] → [Plala] →[あなた]
となっています。

攻撃者は、例えば自分で取得したドメイン「gmhao.xtlslh.com」について「34.97.136.48 からメールを送ってよい」というSPFを設定し、さらにDKIM秘密鍵を使って署名しています。(注:参照)

そのため、「SPF → PASS」「DKIM → PASS」になります。

------------------------------
(注)
このことについてヘッダー或いはソースのどこかに具体的な記述があるのかChatGPTに聞いたところ、これは推測で具体的な記述はないとのこと。ChatGPTの返事は次の通り。

*前回の私の表現を少し訂正します。前回、「攻撃者が gmhao.xtlslh.com という自分のドメインについて『34.97.136.48からメールを送ってよい』というSPFを設定し、さらにDKIM秘密鍵を使って署名しています」と書きました。

これは技術的な仕組みとしては正しい説明ですが、今回提示されたヘッダーだけから「攻撃者が自分で設定した」と断定できるわけではありません。より正確には「ヘッダーから確認できるのは、34.97.136.48から gmhao.xtlslh.com をMAIL FROMとして送信され、SPFがPASSしたこと。また「gmhao.xtlslh.com のDKIM署名が付いていて、それも検証に成功したことです。」です。

そして、「その結果から、gmhao.xtlslh.com のDNSには34.97.136.48を許可するSPF情報があり、また gmhao セレクタに対応するDKIM公開鍵がDNSに存在していると考えられます。」というところまでが適切です。

つまり、ご指摘の通り、ARC-Authentication-Results は「サーバー側が認証した結果を記録したもの」であって、SPFやDKIMの設定そのものではありません。

(具体的な分析、説明については省略)
------------------------------

そしてFromも、「From: /u73449ETC <saburo929@gmhao.xtlslh.com>」なので、DMARCも
[header.from = gmhao.xtlslh.com]
[DKIM d=gmhao.xtlslh.com]
と整合し、「DMARC = PASS」になります。

つまりこれは、「偽装に失敗した詐欺メール」ではなく、「自分のドメインを正しく認証させた詐欺メール」、なのです。
ここは非常に重要な違いです。

3. では「Fromが偽装されていない」ということ?

その通りです。
今回のメールは、少なくとも技術的には、From: saburo929@gmhao.xtlslh.com、を本当に gmhao.xtlslh.com から送っています。
したがって、「ETC利用照会サービスのメールアドレスを偽装した」タイプではありません。
むしろ、「Fromアドレスそのものは攻撃者側のドメイン」+「表示名だけ「ETC」を名乗る」という方式です。
これはフィッシングでは非常によく使われる手法です。

4. 今回は「表示名」と「メールアドレス」が決定的に違う

ここです。
[From: /u73449ETC <saburo929@gmhao.xtlslh.com>]

人間がメールソフトを見ると、「/u73449ETC」という文字に目が行きます。
しかしメールシステムが認証するのは、「gmhao.xtlslh.com」です。

正規のETC利用照会サービスは、「admin@ml.etc-meisai.jp」を配信元として明記しています。
したがって今回の「saburo929@gmhao.xtlslh.com」は、認証がPASSしていても正規のETC利用照会サービスの送信元ではありません。
公式サイト自身も、admin@ml.etc-meisai.jp 以外のアドレスの場合は不正なメールである可能性がある、と説明しています。

5. さらに決定的なのがリンクです

本文では、「<a href="https://www.xtlslh.com/r0/22sAT...」となっています。
ところが、表示されている文字列は、「https://www.etc-meisai.jp/refund/...」です。

つまり、表示「https://www.etc-meisai.jp/...」、実際のリンク先「https://www.xtlslh.com/...」です。

(注/参考)ソースに書かれているHTML

「▼ 返金受取口座の指定はこちら<br>
<a href="https://www.xtlslh.com/r0/22sATYgzIiBIe3u4rYCEtwejF6BxG4vbWc4pd6bMxa0f46HNpLGcnnuslqLl3ZuqwqqU0xYqeHeQhAd3tTpDiVwmE8n-lgjlnuicN-ENE8U5Cw6rElaKlvNHov7VzS-vbmtnSeXP26cGZceMt1HhGHCTBfimnck7iTv4idFPV1vRdl5vYLOnSllsQQKmdIMmMsUhcWeA" target="_blank" style="color: #0000ee; text-decoration: underline;">
  https://www.etc-meisai.jp/refund/Z0JjSiLMnkTdObcSdtfkVW3d
</a>」

これは非常に典型的なフィッシングです。
したがって、このメールは認証のPASS/FAILを見るまでもなく、リンクの実体を見ると危険性が極めて高い、と判断できます。

6. しかも公式サイトが「返金メール」を明確に否定しています

今回のメールは、過去の通行料金の一部に過剰請求、14,860円を返金、9月27日までに手続き、という内容です。
ところがETC利用照会サービス公式サイトは現在、「ETC利用照会サービス事務局から費用請求に関するメールを送付することはございません」、と明記しています。
さらにフィッシング注意喚起の中で、「ETCご利用料金のご返金について」、を不審メールの件名の具体例として掲載しています。
つまり今回のメールは、公式サイトが注意喚起している内容とほぼ一致しています。

7. では、なぜPlalaの「X-Spam: No」になったのか

これも今回の事例では重要です。
[X-Spam: No]
[X-Spam-Score: 0]
[X-Senderauth-Result: pass]
となっています。

これは、「このメールは安全だとPlalaが保証した」、という意味ではありません。
むしろ今回のようなメールでは、認証がきれいに通ったことが、迷惑メール判定に影響した可能性、があります。
Plala側から見ると、「SPF: PASS」「DKIM: PASS」「DMARC: PASS」です。

さらに、
[X-Senderauth-Result: pass]となっています。

そのため、少なくとも認証関連の「怪しい」というシグナルが発生しません。
もちろん、迷惑メール判定には本文、URL、送信IP評判、送信パターン、過去の苦情など、認証以外の要素も使われます。

今回、[X-Spam-Score: 0]、[X-Spam: No]だったのは、攻撃者側がメール認証をきちんと整えていたため、認証ベースでは不審と判定しにくかった可能性があります。

8. そして「古いメールアドレスに届いた」ことも別問題です

ここも切り分けた方がよいでしょう。

今回、[Delivered-To: abc@jade.plala.or.jp] となっています。
これは、攻撃者が現在のETC登録メールアドレスを取得していることを意味しません。
攻撃者が以前使われていたメールアドレスを何らかの方法で知っていた可能性があります。

そして、以前使っていたアドレスが現在も受信可能なら、
[攻撃者] → [古いアドレス] → [Plala] → [あなたの受信箱]となります。

したがって、「ETC側の登録メールアドレスが変更されているのに古いアドレスに届いた」こと自体は、今回のメールがETCから送られたことを示すものではありません。

むしろ今回のメールは、[「From: 攻撃者のドメイン」「To: 古いメールアドレス」「本文: ETCを騙る」「リンク: 攻撃者のドメイン」]という構造です。

(*どうも当方のPlalaのメールアドレスは、何らかの方法で悪質業者の名簿リストに載って出回ってしまっているようである。1年半後にはPlalaのメールサービスも中止されるので、当方数多くの相手先でのメールアドレスの登録変更を行っているが、漏れがあるかも知れないので一応このアドレスはまだ残している。)

9. 今回のヘッダーを総合すると

私は次のように整理します。

項目           判定      意味
SPF           PASS      gmhao.xtlslh.com は自分自身について正しく設定されている
DKIM           PASS      gmhao.xtlslh.com が正しく署名している
DMARC           PASS      Fromの gmhao.xtlslh.com と認証ドメインが整合
From           不審      ETC公式ドメインではない
表示名       偽装的  「ETC」を名乗っている
本文           不審      返金を口実に期限を設定
リンク表示     ETC公式風    etc-meisai.jp を表示
実リンク       不審      xtlslh.com
公式サイトとの一致 なし      正規配信元は admin@ml.etc-meisai.jp
公式注意喚起との一致  非常に高い  「料金返金」の不審メール
X-Spam         No    認証等から迷惑メールと判定されなかっただけ

したがって、「Authentication-ResultsがPASSなのに詐欺メールなのはなぜか?」への一番重要な答えは、SPF/DKIM/DMARCは「そのドメインから正しく送られたか」を確認する仕組みであって、「そのドメインの所有者が善良な企業か」「名乗っている企業が本物か」を確認する仕組みではないからです。

今回の攻撃者は、「ETCのドメインを偽装する」のではなく、「自分のドメインを正しく認証したうえで、表示名と本文でETCを名乗る」というやり方をしています。
これは、以前見せていただいたYahooの dmarc=fail のメールとはかなり対照的なケースです。
以前のYahooメールは認証に失敗した「偽装型」でしたが、今回は認証には成功している「なりすまし型」です。
そして今回の事例は、まさに「SPF/DKIM/DMARCがPASSでも迷惑メール・フィッシングを排除できない」ことを非常に分かりやすく示しています。


(参考)

*当方は、疑わしいメールを入手した時は、次の手順でチェックしている。
1.送信者名:当方と縁のない会社からのメールは無視
2.アドレス情報:送信者名が当方と縁のある会社名の場合、メールアドレスをチェックし、これがでたらめな文字の羅列の場合は無視。(この場合、送信者名の会社名はニックネームとして(任意に)付記したもの)
3.上記アドレス情報のアドレス名が紛らわしい場合:メール内容やヘッダ情報、リンク先をチェックする。
(ヘッダ情報やリンク先のチェックの仕方については別掲した通り)
4.それでも分かりにくい場合:ChatGPTなどに相談しチェックしてもらう。

*当方が心当たりのある会社からのお知らせメールなどはそのままスルーしてかまわないが、何らかのリアクションが必要なメールの場合は、そこに書かれたリンクはクリックせず、その会社の正規のホームページにログインしてそこから作業を行う。

 

 

ちょっとしたいい話(4)(朝日新聞社会面)

「ちょっとしたいい話」(4)(朝日新聞社会面)


朝日新聞の社会面に次のような記事があった。

(*現在の天皇家の方々の人柄が垣間見える、心温まる話だと思う。
この記事を読んで思わず涙ぐんでしまったのは私だけだろうか。
このような話は何時聞いても人の心を優しく穏やかにさせてくれるものである。)


「手紙の縁、両陛下また会えた」
「車いすの少女、7年ぶりにアリーナでサプライズ」
 愛知・名古屋アジア大会(2026/9/21)

「開催中の愛知・名古屋アジア大会で、天皇、皇后両陛下が20日に訪れたアリーナでは、両陛下を一目見ようと心待ちにする車いすの少女の姿があった。7年前の即位直後にお祝いの手紙を送り、地元で交流した縁だったが、会場で思わぬサプライズがもたらされた。

愛知県豊橋市の中学3年生、小林咲貴さん(15)は脳性まひを患い、幼い頃から手術を繰り返し、入院やリハビリの日々を送っていた。

2019年5月、天皇陛下の即位を祝う一般参賀が皇居で行われた。咲貴さんは病院のベッドからその様子をテレビで見て、お祝いの気持ちを伝えようと、宮内庁に手紙を送った。「読んでもらえないかもしれないよ」と周囲はなだめたが、意思は固く、不自由な手で文字をつづった。

「そくいおめでとうございます。わたしはリハビリをがんばってます」

翌月、両陛下が代替わり後初の地方訪問として愛知県を訪れ、偶然にも当時7歳の咲貴さんがリハビリに励む岡崎市内の医療療育センターにも足を運んだ。咲貴さんは子どもたち一人ひとりに声をかける両陛下が近づいて来るのを待った。

天皇陛下は「お手紙ありがとう」、皇后さまは「すごく頑張っているのね」と言葉を掛けた。手紙を読んでくれていたと分かった。

あれから7年。咲貴さんはリハビリや勉強に取り組み、2年前に中学校に進学した。障害と向き合いつつ勉強に追われ、周囲にサポートを求めなければいけない「負い目」から消極的になりがちに。「学校に行きたくない」とこぼしたこともあったが、家族の支えと両陛下の言葉が励ましとなった。

自身の進学や、両陛下の誕生日など節目には皇居に手紙を送り、即位パレードや一般参賀にもはるばる足を運んできた。母の智子さん(48)は「咲貴にとっては人生を変えてくれた出来事でした」と話す。

今回、アジア大会が愛知県で開かれることになり、「自分に自信をつけたい」と地元を走る聖火ランナーに応募した。その後、両陛下が開会式のために来県すると知り、咲貴さんは両陛下が女子バスケットボールの試合を観戦するアリーナに行くことにした。皇居には、聖火ランナーの経験を伝える手紙を出し、20日にアリーナに出かけることもつづり、「遠くからお会いできたら」と書き添えた。

20日、アリーナの車いす席に着いた後、信じられないことが起きた。宮内庁の職員から声を掛けられ、智子さんとともに試合の途中で会場内の別室に案内された。

待っていると両陛下が現れ、にこやかに「7年ぶりですね」と声をかけ、緊張をほぐすように、気さくにさまざまな質問をしたという。咲貴さんが「これからも手紙を出してもいいですか」と恐る恐る聞いた。天皇陛下は「はい、すごくうれしいです」と答えたという。

咲貴さんは再会について、「夢なのか、現実なのか今も分からないくらいうれしい」。今後は次の目標、高校受験に向けて精いっぱい頑張るつもりだ。」

 

 

ちょっとした話(2)(「声」)

「ちょっとした話」(2)(「声」)


朝日新聞の声欄より。

○「母の手のケロイド、銭湯での視線」(女性71才)(2026/8/24)

「私は温泉や銭湯が好きではない。学齢期に入る前、東京の我が家には内風呂がなく、銭湯に通っていた。戦後15年足らず。母の腕にはかなりひどいケロイドが残っていた。

広島の女学生だった母は、爆心2キロ圏内で被爆した。目を両手で押さえてうずくまり、両腕に傷を負ったのだった。

銭湯では隅にいき、人の目を気にしながら過ごすのが常だった。うつるものではありませんと言い切る力もない母と、姉、私。ジロジロ見られることにはもちろん慣れるはずもなかった。当然、お湯にゆっくりつかった記憶もない。

後に、偏見と差別という言葉を知るにつれて、こういうことがそうだとわかっただけで、風呂屋さんにはいい思い出がない。きっと、被爆者の方々はそんな経験をしてきたのだろう。

こんなことを改めて思い返したのは、小学生の孫と久しぶりに過ごしたからだろうか。母が夏でも半袖を避けたこと、珍しく腕が出る服を着た母を見て、人に見られたくないと思ってしまった自分への嫌悪。色んな記憶がよみがえった。

高市首相の広島原爆忌の式典あいさつをテレビ中継で見たが、「核兵器のない世界の実現」がどこまで真意か疑問が残った。被爆者は日常を奪われ、無色の世界を生きる。現実を肝に銘じて欲しい。」


*核兵器のみなららず戦争というものは、何ら罪のない人々を身体的に傷つけるだけでなく精神的にも苦痛を与え、ごく普通の日常生活をも奪ってしまうようである。
投稿者の母親は女性であるだけに殊更気の毒に思う。
タイトルはちょっとした話となっているが、いろいろと考えさせられる話である。

 

 

社会の右傾化(朝日新聞書評欄より)

「社会の右傾化」(朝日新聞書評欄より)


(朝日新聞の書評欄に興味深い書評が同時に掲載されていた(2026/6/20付)。
一つは「新自由主義」に関するものだが、もう一つは近年問題となっている政治の右傾化、極右の台頭に関するもので、私の問題意識の一つでもある。この書評を2回に分けてそれぞれ記載しておく。)

(この書の中で筆者は「極右政党の支持者は社会不安の落とし子でもある」と述べているが、この社会不安というのは今や世界的な規模で広がっており、民主主義と相容れない勢力、状況を生み出している。SNSがそれに拍車をかけている。どうしたら民主主義を立ち直させることが出来るのだろうか。(筆者は無関心こそが最大の害で行動せよと書いているが))

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(書)『抵抗 無関心からの脱却』 サロメ・サケ〈著〉

(評)井手英策(慶応義塾大学教授・財政学)

『民主主義の危機に抗う足場とは』

抵抗。この言葉は、時の権力者の過ちや不正への反発を表す語である。本書の対象は極右勢力。彼らはもはや来たるべき危険ではない。いま抵抗すべき現実である。

ジャーナリストである筆者は、フランスで政治の右傾化が進み、自由や民主主義、連帯が損なわれた惨状を告発する。

それは、極右政党である国民連合の勢力伸長にとどまらない。主張を異にするジャーナリストへの脅迫が日常化し、テロや殺人事件が起きる。大富豪は資金力でメディアを掌握し、自らに有利な政策課題や右派的理念、反動的なライフスタイルを社会に浸透させる。

国際連携も進む。極右政党は、反移民、反エリート、反EUを掲げ、国境を越えて活動する。また、別のネットワークは超保守主義・自由至上主義系のシンクタンクを巻きこみ、各地で減税や労働者の権利制限を訴える若手活動家を大量に養成する。フランスの危機は世界の危機と地続きだ。

民主主義の内側から民主主義の条件を掘り崩すこれらの動きは、想像以上に体系的、周到、そして狡猾だ。ページをめくるごとに背筋が凍る。

だが本書は、道徳的非難の書ではない。筆者は自分の立ち位置を隠すことなく、無関心は害だ、中立と縁を切れ、怒れ、憤れ、と読者に迫る。

その一方で、極右政党の支持者は社会不安の落とし子でもある。愛と喜びを盾として粘り強く説得せよ。連帯への筋道を示しながら、筆者は私たちに繰りかえし対話を呼びかける。激しくも簡潔な文章は、大量の脚注に支えられている。根拠と確信をもって対話に臨もう。本の体裁までもが筆者の思いと連動する。

抵抗は暴力と同義ではない。権力闘争の道具でも政権奪取の標語でもない。民主主義を守り、連帯を強め、社会を改善する人間的営為だ。誠実であれ。正しく大きく夢をみよ。人間性の回復こそが、極右に抗(あらが)う最初の足場だ。筆者の叫びが私の心の奥でこだました。

     *
『抵抗 無関心からの脱却』 サロメ・サケ〈著〉 清水珠代訳 春秋社 2420円
     *
Salome Saque: 1995年生まれ。オンラインメディア「ブラスト」のジャーナリスト。本書はフランスで40万部を突破した。

 

 

新自由主義(朝日新聞書評欄より)

「新自由主義」(朝日新聞書評欄より)


(朝日新聞の書評欄に興味深い書評が同時に掲載されていた。(2026/6/20付)
一つは別掲で記した「新自由主義」に関するものだが、もう一つは近年問題となっている政治の右傾化、極右の台頭に関するもので、私の問題意識の一つでもある。この書評を2回に分けてそれぞれ記載しておく。)

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(書)
『暴政株式会社』ソーラブ・アマーリ〈著〉
『反メリトクラシー』ジョー・リトラー〈著〉

(評)中澤達哉(早稲田大学教授 中・東欧史)

『リベラルと保守、共闘の包囲網』

「リベラル」と「保守」は近現代を代表する対立的なイデオロギーである。急進的な社会変革を目指す自由派や革命派に対して、伝統や慣習の破壊を危惧する伝統派。両者は19-20世紀にそれぞれ、リベラル派・保守派として名指されるようになる。

時は流れて現在。新自由主義という共通の「敵」を前にして、図らずも両者が似た地平に立っている。この2冊を並べて読む醍醐味はまさにここにある。現代の混沌とした思想状況や歴史認識を読み解く際の重要なポイントになるだろう。

両者の共通点は二つある。

一つは、新自由主義が掲げる「頑張れば成功できる(メリトクラシー=能力主義)」や「労使は対等なパートナー(契約の自由)」という前提を茶番として一刀両断する点だ。

『暴政株式会社』を著した保守派のアマーリによれば、現代の労働契約は対等ではない。それは、大企業や資本家が労働者を圧迫し、強制的に従わせる「私的暴政」に他ならない。
一方、『反メリトクラシー』を執筆したリベラルのリトラーによれば、メリトクラシーは、構造的な不平等(階級、人種、ジェンダー)を隠蔽し、敗者に自業自得と思わせるためのイデオロギー。

新自由主義は、勝ち組の成功を「実力」と呼び、負け組には残酷にも「自己責任」のレッテルを貼り続ける。
つまり両著とも、新自由主義の本質を、強者が弱者を支配するための偽装に過ぎないと喝破するのだ。

第2の共通点は、双方が新自由主義による人格的搾取を拒絶する点である。

前者は、企業が自由な契約という名のもとに、家庭や休息を侵食し、伝統的な生活基盤が破壊されると危惧する。
他方で後者は、新自由主義は、人びとに、自分自身が常に商品であることを強いるという。

リベラルが警告する人間個人の市場化・商品化が、保守が懸念する家庭・生活の破壊と見事に符合しているのかもしれない。

本来、家父長制の解体を求めるリトラーの主張と、伝統的家族の保護を求めるアマーリの主張は交わるはずがない。
だが、上記の共鳴からは、両者が経済効率などより、人間の尊厳に重きを置いていることが一目瞭然だ。

両者が同じ結論に至る背景には、まさにこの視点が存在する。
つまり、人間を市場原理主義のちっぽけな商品か部品にしか見ない新自由主義に対して、両者が最大限の包囲網を敷いているということではないか。
リベラルと保守が市場の暴走を止めようと共闘するほど、私たちは、深刻な時代に生きているのかもしれない。

     *
『暴政株式会社』 ソーラブ・アマーリ〈著〉 会田弘継・解説 寺下滝郎訳 東洋経済新報社 2850円
『反メリトクラシー 新自由主義と平等の神話』 ジョー・リトラー〈著〉 河野真太郎訳 人文書院 4180円
     *
Sohrab Ahmari:1985年テヘラン生まれ。のちに米国に移住。オンライン誌「コンパクト」の創設者兼編集者
Jo Littler: ロンドン大ゴールドスミス校教授。社会学者、文化理論家。共著に『ケア宣言』など。

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(当方、上記を分かり易く纏めてみた)

「リベラル」と「保守」は近現代を代表する対立的なイデオロギーである。

「リベラル派」:急進的な社会変革を目指す(自由派、革命派)
「保守派」:伝統や慣習の破壊を危惧する(伝統派)

両者の共通点は二つある。

第1の共通点は、新自由主義が掲げる下記前提:
「頑張れば成功できる(メリトクラシー=能力主義)」
「労使は対等なパートナー(契約の自由)」

これを茶番として一刀両断する。

『暴政株式会社』(保守派のアマーリ):
・「現代の労働契約は対等ではない。それは、大企業や資本家が労働者を圧迫し、強制的に従わせる「私的暴政」に他ならない」
『反メリトクラシー』(リベラルのリトラー):
・「メリトクラシーは、構造的な不平等(階級、人種、ジェンダー)を隠蔽し、敗者に自業自得と思わせるためのイデオロギー」

新自由主義は、「勝ち組の成功は「実力」、負け組は「自己責任」」とする。
これについて両著とも、新自由主義の本質を、「強者が弱者を支配するための偽装に過ぎない」と喝破する。

第2の共通点は、双方が「新自由主義による人格的搾取」を拒絶する点。

新自由主義は、
保守:「企業が自由な契約という名のもとに、家庭や休息を侵食し、伝統的な生活基盤が破壊される」
リベラル:「人びとに、自分自身が常に商品であることを強いる」

保守の懸念:「家庭・生活の破壊」
リベラルの警告:「人間個人の市場化・商品化」

新自由主義は「人間を市場原理主義のちっぽけな商品か部品にしか見ない」
これに対して、両者は「経済効率などより、人間の尊厳に重きを置いている」ことが一目瞭然で、「市場の暴走を止めようと共闘する」ほど、私たちは、「深刻な時代に生きている」のかもしれない。

 

 

新自由主義とは及び問題点

「新自由主義とは及び問題点」


新自由主義とは、民間の自由競争を尊重し政府の規制や介入を縮小する、つまり市場原理を重視するという考え方で、非効率な或いは無駄な官営事業を減らすという観点から、何ら問題ないように思えるが、いやむしろそうすべきだと思うが、近年ほころびや弊害が目立ち始め、失業率の増加、所得格差の拡大、弱者切り捨てなど、大きな社会問題を引き起こしている。

この新自由主義について、少し前の話になるが朝日新聞の書評に面白い記事があった。(2026/6/20付)
どういうことかというと、「リベラル」と「保守」という相対する立場で書かれた本が、どちらも新自由主義を批判しており、書評を書いた早稲田大学の教授は、共通の敵に対して共闘しているようだと述べている。

そこでまず新自由主義とは何か、そしてその問題点についてのAIの回答を記し、同氏の書評については別掲することにする。

(参考)

*「新自由主義」については別掲「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」のところでも、田中洋子氏(筑波大学教授)の論説と、東証マネ部の解説を紹介した。

*また別掲「年功序列と成果主義」のところでは、新自由主義的な欧米流の競争社会、成果主義などは、価値観の違いもあり、我々日本人には合わず、むしろ昔からの年功序列、終身雇用の方が日本人には適しているのではないかと当方は感想を記している。

(*何故ならばスポーツなどの世界でも、日本は個人プレーではなくチームプレーで勝つことが多い。サッカーやバレーボールなどはその良い例だろう。企業も同じではないかと思うのだが。)
(*ついでに言うと、企業業績はあくまでも経営者の責任であり、経営方針、方向性が間違っていれば個人の成果なども上がるはずがない。成果主義というのは当方には経営者の責任転嫁でしかないように思える。組織力を高めて企業業績を上げていくのが経営者の力だと思うが。)

*価値観の違いということだが、これについては別掲「狩猟民族と農耕民族」のところや他のところでも度々述べているが、欧米人は個人主義で個人重視だが、日本人は協調主義で調和や共同体を重視しているということ。


■「新自由主義とは」 (Agent i)

「新自由主義とは」
新自由主義とは、市場原理と競争を重視し、政府の規制や福祉を縮小して民間の自由な経済活動に委ねることを理想とする経済思想・政策の立場です。1970年代以降、規制緩和や民営化、財政支出削減などの政策として各国で採用され、日本でも1980年代以降の構造改革路線の思想的基盤となりました。

[基本的な意味と位置づけ]
・自由な市場競争を通じて効率的な資源配分が実現すると考える。
・政府の役割は小さくし、規制緩和・民営化・財政規律を重視する。
・「ネオリベラリズム」「ネオリベ」とも呼ばれる。

[主な政策内容]
・規制緩和(金融・労働・貿易などの規制を緩める)
・民営化(国営企業や公共サービスを民間に移す)
・小さな政府(福祉支出の抑制、財政赤字削減)
・自己責任の強調と、所得再分配の縮小傾向

[歴史的背景と展開]
・1970年代のスタグフレーションと福祉国家の行き詰まりを背景に台頭。
・1980年代の英サッチャー政権、米レーガン政権などが代表例。
・日本では中曽根政権、小泉政権などの構造改革路線と結びついた。

[評価と批判]
・成長や効率性を高めた一方、格差拡大や不安定雇用を招いたとの批判が強い。
・2008年の金融危機以降、金融規制強化や「ポスト新自由主義」を模索する動きが広がった。

[日本政治との関係]
・小泉改革やアベノミクスの一部は新自由主義的政策と評される。
・岸田政権の「新しい資本主義」は、新自由主義的路線からの転換を掲げ、分配や格差是正を重視すると説明されている。


■「新自由主義はなぜ批判されることが多い?」 (Agent i)

[前提としてのイメージ]
新自由主義は、ごくざっくり言うと
「市場の自由競争を最大限尊重し、政府の役割はできるだけ小さくすることで、成長と効率を高めよう」という考え方です。

民営化や規制緩和、小さな政府、自由貿易推進などの政策と結びつきます。

[格差拡大と弱者切り捨て]
新自由主義へのいちばん典型的な批判は、次のようなものです。

・強い企業や富裕層ほど得をしやすく、格差が拡大しやすい
・失業や貧困を「自己責任」とみなす価値観を強めてしまう
・社会保障や公共サービスの削減につながり、貧しい人や不安定な立場の人がより苦しくなる

市場に任せる部分が増えるほど、もともと弱い立場の人は交渉力で不利になるためです。

[民主主義や公共性の弱体化]
もう一つの大きな批判は、「市場の論理が政治や公共の領域まで侵食する」という点です。

・教育や医療、福祉なども「採算性」や「効率」で評価されがちになる
・グローバルな資本の動きが各国政府の政策を縛り、選挙で選ばれた政府より企業や金融市場が強い影響力を持つようになる
・市民としての平等な権利より、「お金を払えるかどうか」が優先されやすくなる

このため「民主主義の空洞化」や「公共の基盤の弱体化」を招くと批判されます。

[金融危機と経済不安定化]
1980年代以降の自由化や規制緩和が、金融市場の肥大化とバブル・危機を招いたという批判も根強いです。

・金融の自由化や自己責任が強調されすぎると、投機的な行動が増え、リスクが累積しやすい
・2007〜2008年の世界金融危機は、その行き過ぎた新自由主義路線の破綻だとみなされることが多い

危機のあと、多くの国で「新自由主義からの転換」が政治テーマになりました。

[イデオロギーとしての偏り]
最後に、「市場を万能視するイデオロギーだ」というメタな批判もあります。

・市場がうまく機能しない場面や、公共の価値を軽視しがち
・学界や政策世界で支配的になり、異論が出しにくい環境を作ってきた
・実際の政策は、自由競争というより「一部エリートや大企業を優遇する仕組み」になっているという指摘もある

そのため「理論上掲げる“自由”と、現実に起きていることが矛盾している」という批判が起きやすいのです。


(参考)

新自由主義は国家(政府)の財政負担の削減ということもあり、1980年代以降各国で採用されたが、この新自由主義の実践者としてよく知られているのは英国のサッチャー首相だろう。また日本でも中曽根内閣の三公社(日本専売公社、日本国有鉄道、日本電信電話公社)の民営化、小泉内閣の郵政民営化などはよく知られたところである。

*以前のイギリスでは基幹産業の国有化や、ゆりかごから墓場までに代表される大規模な福祉政策や再分配政策が行なわれていた。しかしながら、これらの政策は英国病と呼ばれる大規模な経済の停滞を引き起こした。具体的には不満の冬と呼ばれる公共機関での労働組合の発言力が強力になった結果、ストライキが頻発し公共サービスが機能不全に陥る現象が発生した。また、国有産業は生産性の向上等、自力で収益を改善する努力を怠り政府の補助金に頼るようになっていき、これらの産業は競争力を失っていった。
1979年に誕生したサッチャー政権は、国営企業の民営化や、石炭・造船などの重厚長大産業の解体、財政再建に乗り出した。その結果として、インフレの収束とそれに伴う短期的な主に非熟練労働者層における失業率の増加が発生し、支持率が低下した。(1982年に発生したフォークランド紛争に勝利したことにより支持率は回復し、その結果長期政権となった)

 

 

詐欺メールの見分け方(チェックポイント)

「詐欺メールの見分け方(チェックポイント)」


当方が実際に入手した詐欺メールを参照してChatGPTが分析・説明したもの。

「メールのヘッダ・ソースのチェックポイント」

・Recieved
・Return Path
・Authentification Results
・SFP
・DKIM-Signature
・DMARC
・ARC

「メールのヘッダ・ソースから分かること」

今回のメールは、送信者を偽装した「なりすましメール」の典型的な特徴を備えています。ヘッダーを上から順に読み解きます。

[Received]:Yahoo!側で受信した記録
Received: from 202.93.94.186
by mtaat0110.mail.otm.ynwp.yahoo.co.jp with HTTPS;
Tue, 15 Sep 2026 19:58:49 +0900

これは、Yahoo!のメールサーバーがメールを受信した記録です。
mtaat0110.mail.otm.ynwp.yahoo.co.jp:受信したYahoo!側のメールサーバー名。
202.93.94.186:その直前に接続してきた相手のIPアドレス。
with HTTPS:この区間ではHTTPSを利用して受信したことを示しています。
19:58:49 +0900:日本時間の受信時刻。

ここで注意したいのは、Yahoo!のサーバーが受信したからといって、Yahoo!が送信したメールとは限らないということです。
外部のメールサーバーからYahoo!に届いたメールも、Yahoo!のサーバーが受け取ります。

[Return-Path]:配送上の送信元
Return-Path: <abc@yahoo.co.jp>

これは、配送エラーなどが発生した場合の返送先として扱われるアドレスです。
今回の値は abc@yahoo.co.jp ですが、これは送信者が自由に偽装できる場合があります。この記載だけでは、本当にそのYahoo!アカウントから送信されたとは証明できません。

[X-Originating-Ip]:送信元として記録されたIP
X-Originating-Ip: [181.192.2.246]:Yahoo!側が、メールの送信元として記録したIPアドレスと思われます。
続く Received ヘッダーにも同じIPアドレスが登場します。

(実際のヘッダ)
Received: from 181.192.2.246
 (EHLO static-181-192-2-246.cotel.com.ar)
by 202.93.94.186 with SMTPs
 (version=TLS1_2 cipher=TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256);
Tue, 15 Sep 2026 19:58:49 +0900

ここから読み取れるのは、次のような配送経路です。

メールの配送経路
送信者側のサーバー:181.192.2.246(static-181-192-2-246.cotel.com.ar)
中継サーバー:202.93.94.186(with SMTPs:暗号化されたSMTP接続)
Yahoo!メール受信サーバー:mtaat0110.mail.otm.ynwp.yahoo.co.jp(with HTTPS:HTTPSで受信)
(当方の迷惑メールフォルダに分類)

cotel.com.ar はアルゼンチンの国別ドメイン .ar を含んでいます。ただし、ドメイン名だけで送信者の所在地や犯人の所在を断定することはできません。
また、SMTP接続にTLSが使われていることは、通信経路の暗号化を示すだけです。送信者が正規のYahoo!であることを保証するものではありません。

[SPF]とは?:
SPFは、メールの送信元IPアドレスが、そのドメインの所有者によって許可されたサーバーかどうかを確認する仕組みです。
(今回のイメージ)
メールの申告:「私は yahoo.co.jp から来ました」
実際の接続元:181.192.2.246
SPFの確認:「このIPは yahoo.co.jp の許可した送信元か?」
結果:softfail
softfail は、送信元として認められない可能性が高いが、SPFの結果だけで必ず拒否するとは限らない、という扱いです。

[DKIM]とは?:
DKIMは、送信側がメールに電子署名を付け、受信側がその署名を検証する仕組みです。
正規の送信元であれば、通常は送信ドメインに対応する署名を検証できます。
(今回の結果)
結果:dkim=unknown
このメールに有効なYahoo!のDKIM署名があることを確認できていません。

[DMARC]とは?:
DMARCは、SPFやDKIMの認証結果と、メールの From: に表示されたドメインが整合しているかを確認する仕組みです。
(今回の結果)
結果:dmarc=fail (p=QUARANTINE) header.from=yahoo.co.jp
これは、表示上の送信元が yahoo.co.jp である一方、認証結果がDMARCの条件を満たさなかったことを示しています。

[p=QUARANTINE]:
p=QUARANTINE は、ドメイン側が認証に失敗したメールを隔離扱いにするポリシーを示すものです。
(Yahoo!側が実際に迷惑メールフォルダへ入れたこととも整合します。)

[Authentication Results]:メールが正しく認証されたかを示す項目です。
受信サーバーが、送信元メールをチェックした結果がここに出ます。
(何を確認する欄か)
主に次の認証結果が並びます。
SPF
DKIM
DMARC
これらは、なりすましメールかどうかを判定するための仕組みです。
結果として pass なら通過、fail なら失敗、none なら設定なしのことが多いです。

[ARC](Authenticated Received Chain):
メールが送信先のサーバーへ届くまで認証情報を維持し、正しく評価できるようにするためのプロトコルです。

ARCヘッダーとは何ですか?
ARCヘッダーは、メールの転送経路全体で認証情報を保持するための重要な役割を果たします。 受信側のメールサーバーは、通常のSPFとDKIMの認証に加えて、ARCヘッダの検証を行います。 ARCヘッダーに含まれる認証情報を基に、メールが各転送サーバーを通過する際に行われた認証結果を確認します。


(参考)

1.[Message-ID]: メールを識別するためのIDです。
Message-ID: <003a01dd4500$7eb76e50$7c264af0$@yahoo.co.jp>
末尾が @yahoo.co.jp になっていますが、これも送信者が作成するメールヘッダーの一つです。
末尾がYahoo!のドメインだからといって、Yahoo!のサーバーが発行した正規のメールであるとは限りません。

2.[X-YMailISG]: A+kkqWoCACgF0WiQ3nhZyElRjoZEefqq3JmvNkIseys5N3W/eavU5ZZtdmsr...
  [X-Z-SRV]: s_ip=181.192.2.246;d_t=1789469929;Retro=Y;
これらはYahoo!のメールシステムが付加した独自の管理用情報と考えられます。
X-YMailISG:Yahoo!側のメール処理・セキュリティ判定に関連する内部データと思われます。
s_ip=181.192.2.246:送信元として記録されたIPアドレスと一致します。
d_t=1789469929:Unix時刻と思われる値です。
Retro=Y:Yahoo!側の内部フラグと思われます。
これらの文字列を見ても、Yahoo!が送信したことを示す認証情報にはなりません。
むしろ、今回のメールを処理した際にYahoo!側が付けた内部データと理解するのが適切です。

(参考)

「正規のメールでも迷惑メールフォルダに振り分けられることがある」

正規のメールでも迷惑メールフォルダに振り分けられることがあるということについて、迷惑メールの判定については受信サーバーは送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)以外にも、迷惑メール報告などを蓄積、分析して迷惑メール判定を行っています。

例えば、

・同じ内容のメールを大量に送信している/大量配信メールかどうか
・多数の利用者から迷惑メールとして報告された実績/他のユーザーからの迷惑メール報告
・送信元IPや配信サーバーの評価/送信元の評判/IPアドレスの評判
・メールの内容/本文
・URL/URL
・配信パターン/メールマガジン型の配信特性/メールの構造
・過去の受信者の反応/過去の受信履歴

など、非常に多くの要素を総合して判断します。

(参考例)

(例1)

最近「セゾンカード」からの当方のYahooメールアドレス宛ての正規のメールが迷惑メールに振り分けられた例があった。
これについてChatGPTは次のように述べている。

「なぜ迷惑メールに入った?」→ Yahooの迷惑メール判定の問題

SPF/DKIM/DMARCはすべてPASSなので、少なくとも送信元認証の失敗が原因とは考えにくい。
Yahooの迷惑メール判定は認証以外の情報も総合的に判断するため、正規のセゾンメールでも迷惑メールに分類されることがあります。

(例2)

この他に「東京ガス」からの当方のSakuraメールアドレス宛ての正規のメールがShuriken(当方が使用しているメーラー)によって迷惑メールフォルダに分類された例もあった。これはSakuraのチェックはパスしたが、Shurikenのチェックに引っかかったようである。

*上記2つのケースは「同じ内容の大量配信メール」ということが影響しているようである。

(例3)

一方、当方個人の友人宛てメールも友人の「迷惑メールフォルダ」に振り分けられるケースも散見される。
以前から使用していたメールアドレスの場合は、迷惑メール発信者が何らかの方法で当方のメールアドレスを入手して悪用していたというケースが考えられるが、新しく作成したメールアドレスでもこのようなケースが見られる。
これはGmailやYahooメールなどのフリーメールを使用している友人宛ての場合に多く見られる。

これについてChatGPTは次のように述べている。

「GmailやYahooはフリーメールだから厳しい」のか?

これは概ね「そういう傾向はある」と言えますが、少し言い換えた方が正確です。
「無料だから厳しい」というより、GmailやYahooのように非常に大量のメールを処理する大規模メールサービスでは、迷惑メール対策を高度に自動化する必要がある、ということです。
一日に膨大な数のメールが来るため、「この送信者は安全そうだから全部通す」という単純な方式にはできません。
その結果、どうしても正規メールを誤って迷惑メールと判定する「誤検知」も発生します。
Google自身も、正規のメールであっても迷惑メールに分類されることがあると明記しています。